授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

鑑定内容 ~30代女性~④

前回の続きです。

家系の因縁について今回は書いていきます。代々続く家系が持っている課題がどのご家庭にもあります。金銭トラブル、人間関係のいざこざ、お墓や土地に関する先祖代々に起こった様々な出来事を協力し合って清算するということも、私たちが課せられている一つになります。もちろん悪いことばかりではなく、逆に先祖の徳分を自分の代でもらえるということもあります。良いものをもらえるのなら嬉しいのですが、そうでないことだと、先祖の代できれいにしておいてくれたら自分はこんな目に合わなかったのにと思っている方もみえることでしょう。

しかし、やはりこれも道理に照らし合わせて考えると、全て自分の前生の行いが起因しているのです。つまり、自分の前生の行いを精算しやすい家や親を選んで生まれてくるわけです。厳しい現実かもしれませんが、自分が蒔いてない種を刈り取ることはありません。自身が前生、やはり家庭のことで色々問題を抱えていたため、また似たような場所を選んで生まれてくるというのがそもそもの命の仕組みなのです。

例えば、「おじいさんが非常に問題のある人で、家族全員迷惑を被っているんです。何とかなりませんか?」と仰る方がいるとします。簡単に書くと、そのおじいさんの姿は自分の前生(一度だけではないので、何回か前の前生の場合もある)の姿だということです。

自身の行いに対する報いをどこかで刈り取らないといけないため、出会わせられるのが「縁」というものです。先祖も、末代にいる私たちを祟ろうと思ってしているわけではなく、磨かないといけないところがよく似ている者同士が家族になるというのがそもそもの仕組みなんだということを私は常日頃伝えています。誰が悪いと犯人探しをし、さらなる争いを生むために私たちは生まれてきたのではないということです。

R様の場合、以上のような話をした際に、きちんと私の話した内容を聞き直して確認して下さりました。受け止めて頂いたと私は解釈致しました。

占いや鑑定を通してほとんどの方は「いつ、どんな人と自分は結婚するのか。」「将来自分はどうなっているか」など目に見えることを聞きたい方の方が多いと思います。しかし、的中させたからと言って、この先の長い結婚生活、そして長い人生、万々歳ということは決してありません。根本の仕組み(結婚や人間関係の仕組み、因果の法則など)を知らないままですと、問題が起こるたびに目先の出来事の良し悪しに振り回されることになり、路頭に迷うことになります。適当にこなしていけるのならまだ良いですが、真面目で善良な方ほど、彷徨っているような気がいたします。私が鑑定をしたり、講座を開催している目的は、一人でも多くの方が根本的な原理原則を知り、強く動じない自分になって頂くことですので、真剣に話を聴き、受け止めて頂けることは非常にありがたいと感じました。


後日R様からは、そもそもの因果関係を明らかにして解説したことに対して、喜びとお礼のメッセージまで頂戴し、また先祖からの導きによって鑑定を受けることになったのだと仰って頂きました。
まさに目的を理解してして頂けた瞬間で、家系の中で、以上のような根本原理の話を素直に引き受けてくださる方が存在しているということは、やはりその家系の「徳」なのだと私は感じました。

人間が2人以上集まれば感情のぶつかり合いが生じ、言わなくていいことを言って余計なトラブルを起こしてみたり、欲が出ては痛い思いをしたりするのも、人間の性と申しますかそれが人間の業というものだと思います。そうかと思えば突然、道端に咲いている美しい一輪の花を見て心が揺さぶられたり涙するのも人間ですし、「こころ」あるゆえにそういった悲喜こもごもを経験しながら果たすことができるわけですが、先祖はもう肉体が果ててしいまっているので、誰か家系の中で理解してもらえる人に託すのだと思います。

R様の気づきや喜びは必ず、ご先祖が受け取ってくださっていると私は確信いたします。今回はありがたい縁を頂戴し、こちらこそ感謝申し上げます。またこの記事がどなた様かの学びになれば幸いです。

生徒様の中に家系の因縁について分かりやすく、そして優しく書いてくださっている記事がありますので紹介しておきます。

yamaki10.hatenablog.com
通信講座で紫微斗数入門という講座を1月からアップしています。今回書いた記事の根本部分の道理の話を70分程度話していますので、どうぞご覧頂ければと思います。
グーグルアカウントがあれば無料で視聴頂けます。

juku-kawagoe.thinkific.com


もう少し詳しく仕組みを知りたい方は著書『授かりし命をつなぐ道』をお読み頂くと、鑑定の復習にもなります。また自身に合ったものを選んで頂ければ幸いです。

bookplt.com


全4回に渡り、お読み頂き誠にありがとうございました。