授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

鑑定内容 ~30代女性~①

ブログをご覧になりzoomで鑑定を受けてくださった方(R様女性)が、鑑定内容を掲載して構いませんと仰って下さりました。鑑定を通して非常に腑に落ちて頂くことも多く、その方がどのように納得されたのか、また自身の人生をどのように引き受けたのかを公にすることで、他のどなたか様のお役に立てるのではないかと常々思うのですが、鑑定内容は極めて個人情報ですから、中々それができません。そういうわけで今回お申し出を頂いたことは、私も非常に感謝しており、是非ありがたく機会を頂戴したいと思いブログを打たせて頂きました。90分の内容のごくごく一部を切り取っての掲載になってしまうことと、私の言葉を通した説明となってしまうため、どうしても私の主観が入りますがそこはご寛容の程、お願いいたします。講座を受け頂いている方が読まれる場合は、実際の鑑定でどのようにロジックを使う復習して頂ければと思います。

【R様鑑定】

R様は長年キャリアを積んでおり、今後もさらにキャリアを磨きながら新たな挑戦もしたいという希望をお持ちの方です。來因宮財帛宮で、かつその宮に女星生年Dが入っています。一生仕事をする方仕事に囚われる方(=綿密に仕事をするという意味)、夫婦関係に課題があって今生、生まれてきた方とみます。

ちなみに財帛宮や官禄宮に生年Dが入っている方と、生年Aが入っている人の仕事のスタイルは全く違います。生年Aが入っている方は要領も良く、楽しんで仕事する人が多いのですが「良きに計らえ、まぁまぁなところで良いではないか」という姿勢や思い方なので、最後の仕上げや詰めが甘いことが多いです。マルチタスクが得意であるが、どこか抜けているというのが生年Aの特徴です。

逆に生年Dが入っている方は、ローラー作戦と言い、1から10まで順番に丁寧に仕上げていく方が多いです。特に財帛宮Dだと財に関係する仕事(銀行員、税理関係、経理、FPなど)やあとは何かマニアックに突き詰めるもの(研究職、紫微斗数のような緻密な命術、教育職)、カウンセラーやコーチなども向いていると思います。Dには囚われるという性質がありますので、丁寧に積み上げていくものや、追求しがいのある職が向いています。

現代は会社の都合で自分の専属以外の仕事を任されることが多く(エンジニアなのに営業もしているとか、研究職なのに接客もしないといけないとか)マルチタスクの人こそ素晴らしいとされていますが、宇宙自然の法則=道理に基づくとそれは間違いです。あくまでもそれは効率収益を上げたいと考える人間(会社)の勝手な都合であって、本来はAの人、Bの人、Cの人、Dの人がそれぞれ持ってる力を出し合って、一つのものを作り完成させていくのが道理にかなった姿です。どうぞ読者の皆様も自身のことを良く知り、隣の芝生を見てうらやましがったり、落ち込んだりするのではなく、自分のできる分を精一杯尽くして頂きたいと思います。

R様は私の質問にも一つ一つ丁寧に答えて頂き、また私が話する内容に対しても一つ一つ確認しながら(メモをきちんと取って頂いていたように思います)丁寧に聞いて下さり、その誠実な態度を感じて、私も非常に心地よく鑑定させて頂きました。きっとお仕事もこのように丁寧にされる方なのだなと拝察致します。

次に、財帛宮に生年Dがあるということは、対宮の福徳宮が冲されます「冲」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、要はその人にとってしんどい宮、トラブルが起きやすい宮だと考えてください。生年Dの宮もしんどいのですが、そのしんどい影響をもろに受けてしまうことを「冲」と理解して頂くと分かりやすいかと思います。

福徳宮はまず精神的なことを見る宮で、メンタル、健康問題(心の健康から来る場合が多い)を見ます。精神不安に陥りやすいということです。そして、財帛宮で起こってくること(例えば仕事、財、結婚生活)に冲されるということですから「仕事はきちんとしているけれどどこか不安を感じる、してもしても足りない気がする、お金の不安が常にある、結婚すると精神的負担が大きい」ということが人生において起きやすいです。ストレス発散のためにお金を使ってしまう方(逆にお金が減る不安が大きく極端に使わないという場合もあります)、不安になると占いやセミナーに通う方、何かに依存してしまう方(仕事、お酒、ギャンブルなど)は福徳宮に生年Dがあったり、財帛宮に生年Dがあって福徳宮が冲されている方が多いように思います。

世の中には例えば四柱推命などの命式や、占術の結果の良し悪しや、的中率に一喜一憂する方が多いのですが、良い悪いで言えばR様の福財線は良くないです。前生からやり残していることなので当然なのですが、しかし、それを当てるだけでは鑑定にならないと私は講座でもしつこく主張しています。この授かった命盤をどのように果たして頂くか、引き受けた上でどのようにトライしていくかということの方が大切だからです。

実際R様は、人から見れば羨ましがられるぐらいのキャリアを積んでいるのですが、ご本人様は、もっと何かできることがあるかもしれない、今後どうしていこうかということを模索されているようでした。それは命盤が以上のような状態になっているためだと思います。財帛宮と福徳宮の状態から、人一倍仕事やキャリアに対する想いが強く、だからこそ、ここまでやってこられたのだと思います。だからそれで「良し」として頂き、その上で今後の人生どうするかを考えて頂くことが大切なのだと私は思います。
一度ここで中断し、次のブログに続きます。