授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

鑑定内容 ~30代女性~②

前回のブログの続きです。R様が、今生授かった命盤をどのように果たしていこうというところから書いていきます。

その上でまず課題になってくるのが、特に女性の場合は結婚と仕事の両立という点だと思います。特にR様のような命盤をお持ちの方は結婚生活とキャリアの両立に悩む方が多いです。財帛・福徳宮の線、もしくは夫妻・官禄宮の線を見ると、結婚後仕事しやすい人か、しにくい人かある程度分かります。簡単なロジックだけ書いておきます。

例えば官禄宮に生年Dがあると「必ず仕事をする人、仕事に囚われる人」とも見ますが、仕事をすると夫妻宮が冲されますから、夫婦関係でトラブルを起こしやすくなります。また夫妻宮に生年Dがあると、結婚すると仕事に歪みが出やすいです。特に命盤に何も出ていない方でも、夫婦関係と仕事というのは、シーソーのような関係になるのですが、それが命盤に出ていればなおさら様々な形で事が起こってくることになります。周りから見ると一見大変そうに思うのですが、その中で自身はどのような選択をし、どのような想いで生きていくのかということがその方の人生で問われているのであって、様々な形で問題が起こってくることが実は良いことだということです。

そしてR様の場合は財帛宮に生年Dがあります。前のブログに書いたように、財帛宮が絡んだ場合、夫婦関係や仕事のことで課題があると見ます。また福徳宮が冲されるため結婚すると特に、精神的に不安定になりやすいとも言えます。

結婚したら、みんなHAPPY(何を以てハッピーとするのかも問題なのですが)になれると思いますが、残念ながらそれも人それぞれです。特に福徳宮の状態というのは人には見えない深層心理の部分ですから、周りからは誰もが羨む生活を送っている方でも人知れず悩んでいるという方も実は多いです。

R様は独身で年齢的にもこれから結婚して出産という選択肢も充分にあります。今の医学は進歩しているため40歳過ぎても出産は可能ですから、40前後の女性で、自身のキャリアと結婚・出産の狭間で揺れ動いている方は多いと思います。

私の考えとしましては、適齢期になって結婚したいという相手がいるならば、命盤の状況がどうであれ結婚してみてはどうかということです。経済的なことや、キャリアが途切れて不安だとか色々な事情によって足踏みしている方も多いと思うのですが、生活を共にしたいと思える相手に一生のうちにそう何度も出会いませんよね。出会うということは、必要だから出会うのだと思いますので、双方の気持ちが一致するのであれば、まずは結婚するのがいいと思います。お互い仕事があって、どうしても一緒に住めないという場合は別居婚やパートナーという形を取るのもありです。少し違うことをすると周りがとやかく言ってくると思いますが、それでもこの人と一緒にいたいと思うのであれば何を優先すべきなのかを見定め、相談しながら進んでいくことがその人のやるべきことなのだと思います。

逆に適齢期が来ても、相手がいないとか、もしくは相手がいてもどうしても結婚したいと思えない、または様々な事情により結婚できない方(親・兄弟の介護がある、LGBTQの方、キャリアを優先したい方)もいると思います。その場合はその状態がその人にとって良いのだと私は考えています。

独身の方でよくある悩みが「自分は適齢期にもなって結婚もせず、子どももいない。仕事だけしかしてなくて、一体自分は何をしているのか。」という悩みです。

既婚の方でよくある悩みが「自分は結婚してから仕事も辞めて、子育てと主婦業しかしてこなかったので、社会から取り残されているような気がする」という悩みです。

人間というのは自分自身を省みても本当に不思議なもので、〇〇という条件をクリアしたら悩みが無くなると思いがちなのですが、案外その条件をクリアしてもまた何かの悩みを持ってきて悩んでしまう生き物なのだと思います。後悔しようと思えば、どういう選択を取っても後悔できてしまうということですね。ですから、人と比べたり世間体などという人のものさしを持ってくるのではなく、まずは現在置かれている自身の状況を「良し」として生きていくことから本当の人生がスタートなのだと私は主張したいのです。なぜなら、そうすることで、各々のやるべきことを果たしているからなのです。自身が一生懸命取り組んでいることに対して人がとやかく言ってくるなら、適当にかわして結構です。とやかく言ってきた人は、自身の発言に対する報いをまたどこかで受けるだけですので、争わずに「はいはい」と言ってかわしたら良いと思います。

R様の場合、「結婚・出産」と「将来やりたいこと」を天秤にかけた時にやはり、自分のやりたいことを優先にしたいというのが今の思いだと吐露してくださりました。R様の今の気持ちがそうならば、まずそこに向かって一生懸命尽くすことが良いことなのだと思い、そのようにお伝えしました。その道に向かって尽くしている時にR様にとって必要であれば新しい縁も出てくるかもしれませんし、それはその時に考えるのがR様にとっては良いということです。これが万人に共通すれば良いのですが、残念ながら人によってやるべきことがそれぞれですので、また個々の詳しいことが知りたければ鑑定を受けて頂ければと思います。

そして、さらに色々お話していく中で、実は仕事にそこまで興味はないんだと仰る方もみえたり、もしくは自身の家庭環境があまり良くなかったので結婚に対して良いイメージを持っていない、結婚はしたいが子どもを生んで育てることに強い不安を感じるなど様々な背景が見えてくる場合があります。
命盤を見れば大体察しがつきますから、お客様にとって必要であればその部分を掘り下げていくことになります。R様の場合、命盤を出したときから私が気になっていたのが田宅宮の状態でした。
次回のブログに続きます。