授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

鳩サブレと芋けんぴと太陰(母性)②

前回のブログの続きです。少し紫微斗数の話に入ります。

実は私の祖母とYさんの天干が同じなのです。天干というのは、戊(つちのえ)年生まれとか、壬(みずのえ)年生まれとか、生まれた年で決まっています(申年とか酉年などの十二支とはまた違います)。ちなみに祖母もYさんも、戊年生まれですから下図のように、どこかに太陰Bが入っています。祖母は生年時間が分からないので命盤が出せないのですが、かなり特徴的な人生を送っているため、大体の命盤の予測がついています。おそらく、命宮に太陰Bがあります。そしてYさんは父母宮に太陰Bを持っています。

 

太陰というのは女性を代表する星で、「母性、受容、慈愛、繊細」などといった性質が強く出ます。祖母は命宮に太陰を持っていますから非常にその性質が強いと思います。

そしてYさんに関しては、まずYさんのお母様が、上の性質が強い方なのだと推察できます。そしてその性質をYさんが引き継いでいるわけです。欽天四化紫微斗数ではそう読みます。ただ太陰に生年Bがついているので、色々背負わないといけない人とも見ます。ちなみに祖母は嫁ぎ先の家系の業を一手に背負って清算した感がありますし、Yさんのお母様もおそらく、家庭内で本来は誰かがしないといけないことを代わりに引き受けていることが多いかもしれません。それが生年Bの簡単な意味合いです。
しかし「太陰」という星の性質上、あまりそれらを表には出しません。基本的には受容し、影ながら控えめに存在するという感じでしょうか。

先ほどから出ている「受け止めて分け与える」というキーワードですが、本来は女性に与えられた役割になります。逆に男性は「発する」役割です。

例えば・・・
外で食べ物を確保し、持って帰ってくるのが男性の役割。
それを受け取って、配分や料理内容を考えて家族に分け与えるのが女性の役割。

こう書けば分かりやすいでしょうか。当然、男性の中にも女性性が強い人もいますし、女性の中にも男性性が強い人もいますから、正しい間違っているということはありません。本来は、以上のように作られているということだけです。

例えば私は非常に男性性が強く、また出会っていく男性は非常に女性性が強い傾向にあると感じます。これは大体命盤や自身の日頃の行いからも推測可能ですからまた、そういう視点でご自身を振り返って頂くと勉強になると思います。

例えば私の場合、特に何かを「分け合う」ということになるとその時間、何故かモジモジと少し恥ずかしくなるのです。例えば鍋をつつき合うのは苦手で、よっぽど腹を割った人でないと今でも食べにくいです。また何かを頂く場面になると、ソワソワし始めたり、嬉しいのに必要以上にクールに装ってみたりと、昔からこんな感じなので、女性性・男性性の問題ではなく、私という人間が少し変わっているのかもしれませんね。

以上のようにそのやり取りの場面が恥ずかしいので、こちらが渡す側のときも分け合いっこするというより、もう全部持っていってとさっさと事を済ませてしまったり、大体何も言わずに玄関に置いていったりすることが多く、少し挙動不審になります。
Yさんに袋を渡されると何故か少しモジモジして遠慮がちにしているのは、実は嬉しいくせに照れてるだけなのです。祖母とのやり取りも同じでした。私たちが来る時まで、缶を開けずに待っててくれる優しさも、また何気ない時間を過ごすのもすごく嬉しかったのに、なんか照れが入って、ぶっきらぼうにしか表現することができませんでした。昔から大好きな人であればあるほどそういう態度になってしまうのですが、今となっては素直に、感謝の気持ちを祖母に伝えたら良かったなぁとか色々後悔したりして、本当に不器用な性格だなと自覚しています。


さて、Yさんの姿と祖母の姿を重ね合わせることが多いのは、おそらく太陰の性質が強いからなんだなと改めて感じました。「分け与える」という行動や想いがきっと、当たり前のように出てくるのだと思います。決して、物だけを分けてるわけではなく、気持ちや想いの共有をしましょうよという意味ですもんね。そのあたりの表現が得意ではなく、照れてるだけですっ飛ばしてしまうことが多い私は、Yさんから大切なことを思い出させて頂くような気がして、ありがたいことだと感じます。

ちなみに、女性の代表になる星は「太陰」ですが、男性の代表になる星は「太陽」です。太陰の星がどこにあって、どういう状態であるか。また太陽の星がどこにあって、どういう状態であるかでも、結婚生活や人間関係、一生の傾向などもある程度見ることができます。定めと言うのは、星の位置によって決まるわけですから(つまり大自然の法則に基づいて自身の定めが決まるということです)人力で変えられるものではないと常々思います。周りと比べたらきりがなく、自分が持たされたものを良しとして、そしてそれを良い方向に生かして生きていくのが良いということです。

おばあちゃん、あなたと出会えてすごく幸せでした。ぶっきらぼうにしか返事できなかったのは、あなたのことが大好きで大好きで仕方がなかったからです。
Yさん、あなたが袋に何か入れてくれたり、時には計量器まで出して分けてくれてるのに、私はただ笑ってモジモジしているだけなのですが、また色々分け合いっこしてください。

以上、太陰についてでした。


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