授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

新年を迎えて


あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

普段は当たり前のように使っているこの文面も、日本各地で起こっていることを考えると、使うことを躊躇しています。

新年早々、能登地震で被災された皆様、誠にお悔やみ申し上げます。そして避難生活を送られている方や、救助作業に携わって頂いている自衛隊、救急隊員、医療従事者、ボランティア等の方々、寒い中本当にありがとうございますとの想いで、ここ数日過ごしておりました。ニュースを見るたびに辛い思いになるのですが、しかし、今起こってきていることは、決して他人事ではないので、遠くながらですが映像や画像などでしっかりと目に焼き付けて、今後自身に何ができるのかを見定めていきたいと感じました。

太古の時代から、日本は災害と共に生きてきました。
『ホツマツタヱ』を読めばそれが明らかになりますので少し引用します。

ホツマツタヱ18あやには

オノコロノ モシモウゴカバ
ヨナオリオ オノコオノコト
イノルベシ

オノコロというのは現在私たちが住む地球をそう呼びました。
オノコロがもし動けばというのはつまりは地震のこと、それが収まるように「オノコオノコと祈るべし」というのが上の文章の概要です。

ちなみにヨナオリというのは、地震が収まるという意味だけではなく、もっと深い意味があると感じます。世の中の乱れや、人間の行い、政治諸々の乱れも整えていくことをヨナオリと表現したのでしょう。

そしてまた22あやには

      ウツロヰノカミ 
アラハレバ タトエナルカミ
クニユルモ イツワザナシテ
シズムベシ

ウツロヰノカミというのは、宇宙自然を司る五要素、ウツホ(大気)・カセ(風)・ホ(火)・ミツ(水)・ハニ(土)の中のウツホ(大気)を管理している自然神のことです。雷や地震はこのウツロイノカミによって支配されている、と古代日本では考えられていました。ウツロヰノカミが表れて雷や地震を起こしたのならば、鎮めるのもウツロヰノカミによって為されるのだろうというのが上の文章の概要です。

人の命や生活というのは、大自然の仕組みや摂理ありきで成立していた。いくら人間がコントロールしようと思っても、最終的には自然の采配によってでしか生きられないということが分かる一文でもあります。はるか昔の日本人は現代に生きる私たち以上に切実に、それを感じていたはずです。

そんな中を生き抜いてきたのが人間なのだから、残された私たちにできる精いっぱいのことをしていきたいと改めて思いました。

さて地震が起こった次の日ですが、私もいてもいられぬ気持ちになり、奈良県桜井市まで車を走らせて、纏向日代宮跡に行ってきました。

もちろん『ホツマツタヱ』を携え、オオタタネコとミカサオオカシマが書いた下記の文章と和歌を唱えながら日代宮跡界隈を歩きました。

~略~
      ホツマツタヱノ 
ヨソアヤオ アミタテマツリ
キミガヨノ スエノタメシト
ナランカト オソレミナガラ
ツボメオク コレミンヒトハ

シワカミノ ココロホツマト
ナルトキハ ハナサクミヨノ
ハルヤキヌラン

イソノワノ マサコハヨミテ
ツクルトモ ホツマノミチハ
イクヨツキセジ

~略~

カカンナス ハルノヒトシク 
メグリキテ イソノマサゴハ
イワトナル ヨヨノンテンノ
ホツマフミカナ

マキムキノ ヒシロノミヤニ
ミカサトミ イセノカンヲミ
ヲヲカシマ フモヨソナトシ
ササグハナヲシ

天地が貫く限り、日本の国は永遠に続くはずだという思いを込めて書かれた両者の文章が必要とされるのはまさに今だと感じます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


纏向日代宮跡から見る景色。非常に空気が澄んで、雲一つない快晴。


オオタタネコが『ホツマツタヱ』を、ミカサオオカシマが『ミカサフミ』を景行天皇に奉げられた場所。纏向日代宮跡。