授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

紫微斗数とは何か⑤「福徳宮」について

前回のブログは「疾厄宮」 について書きました。今回は「福徳宮」です。
福徳宮は、命宮と疾厄宮よりももっと奥深くの深層心理を読み取る宮です。友人やご家族にも見せていないような顔であったり、もしかしたら自分でも自覚していない部分かもしれません。また嗜癖や依存症に陥りやすい人かどうか、悩みやすい人かどうか、何か問題にぶち当たった時にどう考えるかなど思考パターンも、福徳宮を見れば傾向が分かります。

自分が一体心の奥深いところで何を思い、何を考えているのかということは普段の生活では中々見えてきません。現在世の中を見渡してみれば、多くの娯楽や情報に触れることができますから、日々何かで紛らわしながら生きていくこともできるでしょう。しかし、大きく環境が変化した時や、また何か困難にぶち当たった時、そして大きな成功をしたとき、にふと思ってもみなかった自分と出会うことがあります。それもあなたの姿であり、深層心理が出てきたということなのです。


福徳宮の直接的な説明からは離れるかもしれませんが、これからの時代に非常に大切なことをここに挙げたいと思います。それは「今の状態を良し」とするということです。歴史的な流れになるのですが、戦後からバブル崩壊までの日本は、戦後ベビーブーム、第二次ベビーブームとどんどん人口が増え、今日よりも明日の暮らしが良くなるように、今よりも1円でも多く稼ぐためにと、経済成長を目標に掲げて生きてきました。平成に入ってバブルが崩壊した後も、しばらくその名残が続きますが、今となっては既にその価値観は崩壊しています。もしくは、まだその価値観から脱却できずに、現状と自身の描いた理想の狭間でもがいている人もいるかもしれません。平成が終わり、令和に入ってからコロナ渦を経験した私達ですが、これから経済成長を掲げて国民皆が邁進することは無謀だと私は考えています。ではどうすればよいか。続きに書いていきたいと思います。