授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

紫微斗数とは何か④「疾厄宮」について

前回は、命宮 についての説明を書かせて頂きました。本日は「疾厄宮」についてのお話です。疾厄宮は、名前の通り疾病、健康問題を見る宮だと一般的には言われています。そして、さらに言いますとその人の本質的な性格を見ることもできます。本質的というのは、普段人には見せないが、家族や数年付き合った友人や恋人には見せる顔というのが誰にもあると思いますが、そのようにご理解ください。

 

まず、健康問題に関して。本当は一生健康に過ごすことができればよいのですが、中々そうはいきません。
いくら気を付けていても、そして人と同じような健康食品を食べていたとしても疾厄宮の元々の状況が、人それぞれですから同じようなわけにはいかないのです。

紫微斗数では、身体のどの部分が悪くなりやすいか、それがいつ頃出やすいのかなども見ることができます。そしてそれがただの生活習慣からくるものなのか、前生からの課題として出ているのか、そしてどう改善していけば良いのかも絞っていくことができます。それは人それぞれですので、実際の命盤とご本人様のお話を伺っての判断になるのですが、しかし体の不調というのは基本的には何かの気付きを得るために起こっているケースが多いのは皆さんに共通して言えることです。もちろん、肉体を維持していく上で薬を飲んだり充分な睡眠を取ったりなど対処療法をすることは大切なのですが、根本的な原因がそれぞれに必ずあるということです。

次に性格についてです。前回のブログ で命宮の説明をしましたがそこにも性格と書きました。疾厄宮で見られる性格というのは、どちらかというとその人の本質的な部分になります。簡単に言えば外面が「命宮」で内面が「疾厄宮」ということですね。一般的に、裏表のない人間が素晴らしいとされていますが、紫微斗数を学んで頂くと裏表がない人間はゼロに等しいと言うことが分かります。そもそも、人間だれしも裏表があって当然なのですが、一般的にはあまり良くないという風潮がありますね。


人間は心の自由というものを与えられています。例えば、数名で同じ映画を見て、悲しいと思う人もいれば、憤りを感じる人もいるでしょうし、逆に面白いと感じる人もいるでしょう。心の自由が許されなければ、「こういう場合には〇〇と思いなさい」という風に制限されてしまいますので、実際そんな世の中だったらどうでしょうか?私達は白黒の世界を生きることになるでしょう。本当に裏表をなくそうとするのであれば、心の自由を奪わないと不可能ということです。

裏表を抱えながらどのように人と共存して生きていくのかということが、私たちの人生の課題なのです。


「福徳宮」の説明に続きます。