授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

紫微斗数の勉強について② ~ 鑑定に向いている方 ~

前回のブログでは、紫微斗数の勉強に向いている方について書かせて頂きました。次に、鑑定に向いているかどうかにつていてを書かせて頂きます。これも、人それぞれの価値観もあると思いますので、あくまでも私見です。

自分の感情をコントロールできる人

幾つかあるのですがまとめると全て以上に集約されると思います。
何回も書いてますように、人の人生は何もかもが紫微斗数のロジック通りには決してなりません。例えば同じ命盤の持ち主がいたとします。起こりやすい出来事や、人生における傾向は似ていても、その人がどの両親を選んで生まれてきているのか、兄弟姉妹がいるかいないか、もしくは選んでいく環境や配偶者、仕事によっても結果はまた変わってきます。人生が命盤通りに行くならこんな簡単なことはないのですが、生身の人間はそうはいかないところに、難しさがあり、人生の面白味や妙もあると思います。

さて鑑定においてはまず、その方の状況を始め、実際にどのようなことを考えてみえるのかを聴いていくことになるのですが、その「聴く」という作業でほぼ鑑定の方向性は決まると私は考えています。【現状把握】という作業です。


これはカウンセリングもそうですし、学校の授業も同じだと思います。教壇に立つ先生が目の前の生徒を現状把握できている場合と、できていない場合では授業の質が全然違います。学級崩壊の問題が出てきて久しいですが、現状把握が上手な先生の場合は、学級は崩壊しにくいです。逆に現状把握ができていないと、いくら教材の中身や生徒の学習能力が高くても授業が崩壊していくことは多分にあると経験上思います。

「聴く」と簡単に言いますが、これが中々難しいところでして、こちらの感情が逆立っているときは人の話は聞けません。そして、自身の感情が整理されていないと、いちいち相手の言うことに引っかかってしまいます。

例えば、自分が失恋した後に、非常に幸せそうなカップルが来たことを想像してみてください。いくら自分が傷ついていても、仕事となれば感情を波立たせずに相手の話を聴かなければなりません。また朝、家で家族と喧嘩してむしゃくしゃしていても、その感情を持ったままでは話は聞きにくいです。


自分の感情をコントロールするというのは、感情を出すなと言っているわけではなく、
出てきた感情をとりあえず一度隣に置いて相手の話を聴けるかということです。

また共感することは非常に大切なのですが、それもある程度の線は引いて、自分と相手をきちんと分けることが大切だと思います。

また自分の中に、すごく強い道徳規範が入っているとします。例えば、学校には絶対にいかなければならないという観念が入っている場合、不登校の方が鑑定に見えたら
とにかく学校に行くことがその鑑定師にとって「善」であるため、知らず知らずのうちにその基準で相手のことを見てしまい、その方向へ促してしまうこともあるかもしれません。

また、自分は立派な子育てをしてきたと自負していたとしましょう。やはりそれが自分にとっての善であり、当たり前のことなのでその経験を通して相手を見てしまうと、子育てで悩んでいる人の視点に立つことは難しいかもしれません。

日常的にも良くある話ですが、人間同士の喧嘩は自分と相手の価値観の相違で起こることが多いです。またコントロールしてしまうと、必ず摩擦や反発が起こるのは自然の道理です。紫微斗数で言うとBの要素が強くなると書くと良く分かって頂けると思います。

鑑定師はできるだけ中立に、そして自身の価値観や感情を入れずに話を聴くことが大切で、また自分にとって良いことが相手にとっても良いことであるかどうかはまた別だという認識が必要だと私は考えています。

上手な鑑定師さんやカウンセラー、先生業をされている方は、意識的にそのあたりを訓練されていますし、元々そのようなセンスをお持ちの方もみえます。普段から、そういった人の話を聴くことが上手なかたを見つけて学ばせて頂くのも上達の一つだと感じます。