授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

アメツチ(天地)の関係

紫微斗数には天地人の法則と呼ばれるものがあり、自然界に属するものは全てこの法則に基づいて存在することになります。

簡単にいうと「天」は宇宙・空、「地」は地球・地上のことです。天地と人では、造られた順番で言うと人が最後ですから、人間は天地に逆らうことはできません。
本来、人間の力では雨や雪を降らせたり、地震を止めることはできないということです。もし科学の力でそれを可能にしてしまうと、必ず人間がどこかで報いを受けることになります。これが自然の道理です。

紫微斗数の星で言うと、BとDのある宮が天地になります。この2つの宮に関することは
絶対通っていかないといけないということですので、命盤の生年Bと生年Dの場所は非常に大切になります。

大切というのは、良い意味でも悪い意味双方ありますので生年Bを例に出して以下に説明したいと思います。

まずマイナス面で言うと、非常に力が強いですから扱いが注意な点です。例えば、父母宮にBがあるとまず親や先生がかなり力のある人であったり、何か技術を持ってる人です。またその人の性格は強く我も強いです。出会いたくなくても、必ずそういう人と出会っていきますし、見た目は穏やかな人であっても、しばらく付き合っていくと、その人の言うことに沿っていかないといけなくなるというのがこの命盤の持ち主の定めです。反抗したり、摩擦を起こして頑張っても相手の方が強いため、負けるでしょう。

どうしたらよいかというと、できるだけその人と良好な関係を築いていくように自身を収めていくことと、あとは必要以上に振り回されないことだと思います。なぜこんな強い人とばかり出会っていくのだとしんどい気持ちになるかもしれませんが、それは前生自分がそのような人間だったということですから相手を責めることはできません。

次にプラス面で言うと、力のある人は、良い意味で人を振り回す力を持っています。管理、統率することが得意なので、任せておけば、その人がある程度道筋を引いてくれるため楽な面もあります。(それが強くなりすぎると周りはしんどいというのが正直な感想だと思いますが。)必ずそのような人と出会っていかなければならないのであれば、それが自身の「縁」なわけですから、生かすべきだと思います。この人に着いていけば厳しいけれども必ず、得るものが大きいという人に出会えるように自分自身を磨くことも必要だということです。

以上、生年Bの特徴を挙げさせて頂きました。

このように、必ず出会ってしまう、必ず通っていかないといけない出来事に遭遇するというのがBとDの星の意味なのです。

よく、人間関係に疲れている人はBとDのどちらか、またはその双方が他人の宮(六外宮)にあるケースが多いです。ようは自分自身でコントロールできないため、振り回されてしまい、結果疲れてしまうのだと思いますが、自分を守るためにも自分の命盤がどうなっているか知っておくことで、心構えが違うと思います。

自然の法則と、人間関係の法則がなぜ一緒になるのかと思われるかもしれませんので、補足しておきますが、元々人間も自然の法則に従うように造られました。
例えば、親子であれば親が天で、子どもが地。夫が天で、妻が地というように人間関係にこれらを当てはめていくと丸く収まるように造られています。これは決して男尊女卑ではなく、仕組みの話なのです。
太陽と月の関係と同じです。両者が逆転すると宇宙自然の全ての法則がひっくり返ってしまい、人間も生きていくことはできません。人間関係も同じで、例えば親子や夫婦の関係がひっくり返ると、秩序やバランスが崩れてしまうというわけなのです。

元々以上のように、人間も造られたのですが、人間がある時点でその法則から背いてしまうことになります。そのような道理や法則を守るのは面倒だ、もっと好き勝手したらよいではないかという私利私欲の感情の方が勝ってしまったのでしょう。人それぞれ、どこの部分で道理から逸れてしまったのかが違いますので、自身はどのように出ているのか知りたければ、紫微斗数の命盤を見ればよいというわけなのです。これがいわゆる「定め」というものです。父母宮にBだと、その人のことでしんどいかもしれませんが自然の道理には適っていますから、逆に良しとするべきなのかもしれません。


皆様の生年Bと生年Dはどこにありますか・・・?