授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

先祖のこと⑦


長きにわたりましたが、少し紫微斗数のことと離れて自身の先祖のことをまとめてきました。調べてきたことを全てまとめようと思うと、かなりのボリュームになりますので、今回はできるだけ講座の中でで伝えていることと共通した部分を引っ張って、まとめさせて頂きました。


なぜこのようなことをしたのかと申しますと、人間は未来に不安を覚えるときに「道」(宇宙自然の法則や道理)からそれてしまうという傾向がございます。例え道が一体何なのかということが分かっていても、それてしまうのが人間の「性」です。となると逆に「道」とは一体何かということが分からなければ永遠と彷徨ってしまうということです。

講座を受けて下さっている方は、「道とは一体何ぞや」ということの一端に触れて頂いておりますので、今回はその上で書いていきたいと思います。

これは自身もそうなのですが、特に何か不安なことや悩みを持つと、今の状態をそっちのけで、他のことを探し求めます。またうまくいかないと、人のせいにしたり、必要以上に自分に責任を感じて自己嫌悪に陥ったり、感情が忙しくなり、疲弊してしまいます。。特に、現代においてはたくさんの情報が満ち溢れていますから、よっぽど自分がしっかりしていないと、そのような状態に陥りやすいです。

最初に書かせて頂いた灸師をしていた曾祖父、伊三雄は自身が書いている文章の中で以下のように述べています。

我々の理想郷は真に無病でなければならない

多くの病人と接してきて出た言葉が以上の言葉だと推察しているのですが、初めてこの文章を読んだときにはその真意がよく掴めておりませんでした。戦前とは言え、当時も良い薬や療法はたくさんあったに違いありません。また自身も精一杯治療に専念していました。しかし、どれだけ手を施しても病によって苦しみ命を落とす人間が減ることはない。人間にとって健康とはどういうことなのか、そのような疑問が湧出する日々を送っていたのでしょう。

では、今の世の中では、以上の疑問が解決しているでしょうか。健康法、治療法、多くの方法はあるにもかかわらず、病気に苦しむ人は増えています。また教育もそうです。方法は多くあるのに、劣等感に苛まれている子どもや、世の中に絶望し自ら命を絶つ若者は後を絶ちません。流行のごとく新たな方法が出てきては消え、出てきては消えを繰り返し、人間はそれらに振り回されているのが現状です。


以上の状態を踏まえて、今後私たちはどのように生きていけばよいのか。

その答えは私は一つ、「自身の命の根拠や生まれてきた本来の目的を知ることと、宇宙自然の法則に基づいて生きていくにはどうすればよいかを謙虚に知り、学び続けること」だと私は確信しております。自分の身に起こってきたことの真の原因や仕組みを知ることで、肉体の快楽や病、感情などの不自由さから解き放たれることができます。これこそ本当の自由であり、曾祖父が思い描いた、真に無病の世界だと私は今、そう思います。(了)