授かりし命をつなぐ道

紫微斗数鑑定をしながら、ヲシテ文献や大自然の法則について研究しています

他人が介入してよいことと、そうでないこと。

ここ数日ニュースを騒がせている芸能人と料理人のお二人の話ですが、他に報道しないといけないことはもっとたくさんあるだろうにと残念な気持ちになるのは私だけではないはずです。

人間生きていれば、いくつかは人に言えないこと、知られたくないこと、墓場まで持っていきたいことぐらいあって当然だと私は思うのですが皆様はどう考えますでしょうか。
今、公開されているお二人の交換日記はきっと、そういう類のものであったはずです。
プライベートや、特に「心の自由」は他人が決して侵してはいけない領域である。断固として私はそう考えます。

当然したことは倫理・道徳から考えればよくないことかもしれませんが、夫婦には夫婦の事情があり、また因果の法則に基づいて考えると、そういうことをするのも、またされるのも何かしらの原因(前生からのも含めて)があってのこと。だから、一概に今起こってきている出来事だけを取り上げて良い悪いと判断することはできませんし、当事者以外の誰かがそれをとやかく言ったり、ましては情報を公にしてよいはずがない。
これは情報源となっている人だけの責任だけではなく、公になるまでに誰かストップをかける人や、そういう空気は一切流れなかったのだろうかと不思議に感じます。また、それをエンタメだと考えている世の中の人が多いというのも問題です。

こんなことが当たり前の世の中でこれからの子どもや若者は生きていかないといけないのかと考えると私はぞっとします。そりゃ敏感な子どもや若者は引きこもりたくもなる、そうは思いませんでしょうか。

現代、朝起きてから夜寝るまで、いや寝ている間であっても、大量の情報が私たちの中に入ってきます。スマホには通知音とともに大量のニュースが入ってきますし、SNSを開けばそれを取り上げる動画や文章、画像が目に入ってきます。しかもとてつもない量とスピードですから、知らず知らずのうちに脳疲労を起こしてしまう。神経過敏や不安障害、不定愁訴を訴える方がこれだけ多いのは、このような異常な日常を送っていることにも起因すると私は推察しています。人間の自然なリズムというのはもっとゆるやかですから、今の世は、生きているだけでもう、心身共にしんどいという方がたくさんいるわけです。

この世の中の状況を一人で変えることは難しいですし、機械にそれらを全て任せてしまっているため、世界中の電気が一斉にシャットダウンしない限りは、行きつくところまでいってしまうでしょう。

こんな世の中で私たちがすべきことなのは、この世の中で「自分」はどのように生きていくのか、どのような選択をするのか。それがものすごく問われているように感じます。

SNSを見てはそこにいちいち感情を湧かせて、人と一緒に噂や悪口を言う日常を選ぶのか、もしくは少し冷静になって情報や人と適度な距離を取り、自分の生活の中でやるべきことに取り組むのか。

前者を選ぶと「楽で、楽しい」かと思います。
後者は距離をとるわけですから「孤独で、楽しくない」かもしれません。

しかし、そんな陳腐な楽しさなんてこちらから願い下げてしまうほんの少しの「勇気」を一人一人が持つこと、これが今私たちに求められているのではないかと思います。

本当に一生懸命自分の人生を送ろうと思うと、人のうわさ話をしたり、悪口を言う暇などありません。人生というのは肉体の快楽ではなく、魂の成長のために存在するものですから、一生懸命その時その時を心を尽くして生きること、これが大切なのです。

仕事も、主婦業も、学業も全部そうです。また病気で今動けない人は、休養することがその時を生きることですし、赤ちゃんは日々大きくなるために食べて、寝て、身体を動かすことがその時を生きることです。この先の人生ももう短しと言う方も、自身の人生を幕引きするまで一生懸命その時を生きる。

そう考えると、本来誰一人として、人のことをとやかく言っている時間なんてないものなのです。全て自分がどうあるべきかが問われているので、大いに孤独で良し。そのように生きる者同士が縁を結んだときには、きっとお互い素晴らしい友、仲間、同士となれるはずです。紫微斗数で言うところの「縁起(生年A)」の本当の意味だと私は感じます。


そんな潔く、かしこい大人が増えることでこれから生きる子どもたちの未来が少し変わるといいな。心からそう思います。